はだかと、ことばと、半分と。
はだかになるってこと。
ことばってのは。
半分なぼく、もう半分はどこ。
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今日は、東白川村に暮らすふたりに会いに行ってきました。住まいを見せてもらい、葉っぱ皿のチャーハンをいただきました。ごはんをたべながらお話もしました。ふたりのことばは、純粋で無垢で感覚に正直だった。怒った時の話が面白かった。
そのあと、山奥へと自然の中を歩いて進んで、ついた先。誰もこない山奥で、僕たちは、はだかになった。
はだかになってぷかーと水面に浮かんだり、蹴って進んだり、肩組みあっこしたり、ハグしあったり。辺り一面には苔が生えていて、それがとてもよい座布団がわりになったから、はだかのまんま座り込んで、まわりを眺めてみたりもした。
なんだか、とても現実とは思えなかった。帰りの車でも「夢をみているみたいだ」とパートナーに話した。
なんてったって、ほとんど初対面同士の人がほんの小1時間過ごしただけで、お互いに、はだかになっちゃうんだもんね。
ふたりは、じゃれ合うように戯れるように愛し合っていた。今の僕には、美しすぎる光景だった。思わず目を背けてしまうほどに。
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僕は半分だった。
半分になったままの帰り道で
電車とは違うリズムで揺られながら
今日という日に、泣いた。
あの涙はいったい。
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はだかと、ことばと、半分と。
ミニレゾ