ミニレゾのミカタ

『ニートのいずみくん』の日記的なログ

僕は友達が少ない。でも、愛する人と少しの親友がいれば、とても幸せ。

「幸せとは何か」とか「幸せになるための条件は何か」とか、そんなことは一先ず、どこか見えないところに置いておいてほしい。今の僕は、そんなことに興味はなく、ただただ、とてつもなく幸せであるから。

 

愛する人がいる。付き合ってからちょうど1年ほど。1年だなんて、人生100年時代の中においては「たったの1年」かもしれないけれど、今後99年において確実に訪れることのない「かけがえのない1年」であることは、言うまでもない。それほどに僕は彼女を愛している。これがその証拠だ。なんて言えることはないけれど、オランダ人の真似をして感謝を込めた花束をプレゼントしたり、ロマンチックなラブストーリーを描いた映画の主人公の真似をしてキザなセリフで気持ちを伝えてみたり、彼女の一番大切にしている映画の世界観のなかに飛び込んで人生を捧ぐ言葉を届けたこともある。何度だって伝えている。

これまでの20年に出会うことのなかった最愛の人に、これから先20年の間に出会える可能性なんて、どれだけあるというのだろうか。そして、今一緒にいたいという気持ちを「時期尚早」という言葉一つで押し殺して良いのだろうか。自分の思いを大切にする生き方をしたいのに、伝えられずに終わる選択を僕はしたくないから、僕は僕の思いを愚直に彼女に伝える。いっときは「重い」と言われることもあったけれど、それなりにお互いの心地よい距離感でいられている。幸せ、この上ない。

 

親友がいる。高校時代からギターを弾いてくれて僕と一緒にステージに立ってくれる谷田。今では、宮崎大学エピジェネティクスの研究に勤しんでいるけれど、実はスポーツ万能で、高校時代もスポーツでは一目置かれていた。いや、勉学でもいつも上位をキープしていて、勉学でも一目置かれていた。そんな彼が「お前とだから音楽やれてる」と言ってくれる。理由を何度聞いても「お前がいい」とだけ答える。これ以上の親友はいない。最近、連絡はとれていないから、そろそろ手紙でも書こうかな。

 

親友がいる。東京でエンジニアとして働いているヒロアキピースボートを降りてから、なんとなく西日本を旅したときに京都の金魚屋っていうゲストハウスで偶然出会って、次の日に「ちょい呑み きゃ座」で漫画家を目指しているMoMoと3人で飲んだなあ。それから名古屋に来るときにはいつも声かけてくれるし、東京に遊びに行ったときにも行きつけの居酒屋に連れてってくれる。とってもかっこつけるけど、素朴で、ふにゃふにゃした男。久しぶりに会いたいなあ。

 

親友がいる。92回クルーズで一緒になった大学生ふーみん。いろんなことで息が合うというか波長が合うというか、なんとなく気が合う。いつも大抵は堅苦しくて頭でっかちでっかちな事ばかりを話して、こんがらがってトーンダウンして、トーク終了。みたいなことも多いけれど、それがどことなく心地いい気もしている。そんな考えすぎなところが似ているのかもしれない。とはいえ、ピースボートを降りてから一度もあっていないのが、なんとも面白い。それでも親友といえるのは、気兼ねなく話せるし、何よりふーみんから唐突に電話が来ることに、僕は安心感を覚えているから。

 

親友がいる。92回クルーズで一緒になった正体不明の男カキアゲ。今は、ピースボートスタッフとして働いているらしいけれど、大柄なその風貌からは思いもよらない才能を持ち合わせている。家でゲーム三昧だかいう割には、突然に富士山に登っている投稿があったり、めちゃくちゃヴィーガン料理を作ることができたり、コーヒーを淹れることもできたりする。いろいろできて、できるからこそ、俺には彼女はいらないと断言するダンディズムに溢れた男なのである。彼もまた忘れた頃に電話がかかってきては「お〜〜い、元気かあ〜〜〜」とたるい声でちゃんと挨拶をする丁寧な男である。

 

愛する家族、愛する友達、愛する同僚.....

いろんな意味をもっていろんな形で繋がってきた人たちがいる。たとえ、明確な繋がりはなくとも、緩やかに繋がっていると自覚できれば、それだけで、緩やかな繋がりはときに強力なパワーをもって人生を支えてくれる。

 

ほんの少しの親友と愛する人がいれば、とても幸せで。緩やかなつながりを確かに胸の奥で感じることができれば、よりその幸せが大きくなる。ただそれだけのこと。

 

たくさんいればいいってことじゃない。

 

自分にとってどれだけの友達がいたら心地よく幸せか。自分にとってどんな友達がいたら心地よく幸せか。それを考えて感じて、応えがあればそれでいい。

 

友達100人できるかな、なんて希望に溢れた言葉だけを信じるのではなく、自分にとって友達100人いたら本当に幸せかどうかを一度考えてみたいものである。

 

いつもありがとうフレンズ。