ミニレゾのミカタ

『ニートのいずみくん』の日記的なログ

部屋の乱れは、心の乱れ。

これからやっていくであろうことがなくなり、新たに進んでゆく道しるべを見つけるのに、目を凝らし頭をぐるぐるさせる毎日。

 

自分の身の回りのことを見ているというより、遠く遠くを見ている近頃。すっかり、この手の届く範囲のことたちに目を向けていなかったように思う。

 

そのことを自覚した時、とても悲しい気持ちになった。

 

この手の届く範囲のものを守れる人になりたい。この手の届く範囲のものと生きていきたい。そんな想いが全然見えなくなってた。とても悲しい。とても。

 

玄関から部屋に入り、ちゃんと立ち止まり、部屋中をながめまわした時。夏のせいなのかと思っていた虫たちのパレードもきっと、この部屋が乱れているからなのだと、思い知った。

 

表現というのは、生活の中から生まれるものなのかもしれない。否、表現というのは、生活そのものなのかもしれない。

 

もしそうなら、僕には、丁寧な暮らしは無理だ。少なくとも、僕ひとりでは無理だ。「ために」のない暮らしは、どうも自分には合わない。だれか一緒に暮らしていてほしい。

 

ひとりの部屋。悲しき事件のあった通りに建つこの小屋に、僕は住んでいる。暮らす町と家賃の安さからここにいるけれど、汗をかくほどの湿気と毎晩繰り広げられる虫たちのパレードを体感すれば、その安さも頷ける。むしろ、もっと安くてもいいくらいである。

 

正直、もうこんな部屋はこりごりだ。もっと心地よく、爽やかな部屋で暮らしたい。部屋の乱れは、心の乱れだ。

 

よし、明日はいよいよ横浜へ。立つ鳥跡を濁さないよう、部屋を綺麗にしてから旅立とう。

 

さあ、掃除を始めよう。