ふんどしの話題

最近、僕が務めている会社で、ふんどしが話題になってる。みんなで海水浴をしようということになった時に、ひとりだけ海水パンツを持っていない人がいて。その人が自分で「ふんどし作る！」って言い始めたのがきっかけ。それから、みんながふんどしの話題で馬鹿笑い。「今時ふんどしって」なんて言って笑ってるの。

「僕、ふんどし履いてるんだけどね。」

温泉とか行ってもふんどし履いてるのは、最初の頃は少し恥ずかしかったけど、でもそんなのはほんの一瞬で、すぐに慣れた。

そもそも、ふんどしを勧めてくれたのは彼女。パンツの食い込みで黒ずんでいたウエストを見て「それやばいよ。内臓締め付けてるし体に悪いよ」と言われたのがきっかけ。もともと似たようなことを思っていたことと、たまたま近所のコーヒー屋さんに置いてあった雑貨の中にふんどしが置いてあったことが背中を押して、ふんどし生活に踏み切った。

しばらくはパンツと併用していたけれど、ある日、NO PANTS LIFE宣言をして、パンツを全部捨てた。パンツも持ってると、ふんどしが面倒になるから。でも、ふんどしが面倒だと、パンツを履くことになって、またウエストが黒ずむことになって内臓も閉めつけることになる。そうなると困る。よって、捨てた。

というわけで、最愛の人が許してくれていることを、他人がどう見ていようが関係ないような気がして、恥ずかしさは一瞬でどっか行ったってわけ。

話はそれるけれど、男同士の浴場でタオルを巻く文化ってなんなんだろうか。僕はただ単に湯シャンで済むからタオルを持ち込まなくなって、それから隠す術もなくなって隠すこともなくなったよ。

ふんどしって、たしかに古いものかもしれないしパンツ生活者にしてみれば「え、あたまおかしい」ってことかもしれないけれど、一度やってみたらいいと思う。

だって、パンツより心地いいんだもん。

ふんどし生活はつづく。

体の構造が女性の場合は、色んな事情があるから、心地よいだけでおすすめはしない。ただ、心地よい下着を身につけて生活することは生活をより心地よくすることだけは間違いないと伝えておきたい。

むしろ、男も女も裸でいい。僕の友人には、そうやって暮らしている人もいる。同じ歳で。