ミニレゾのミカタ

『ニートのいずみくん』の日記的なログ

失うこともある。だからこそ。

5時、目が覚めた。

 

電気はつけっぱなしで、パソコンからは音楽が聞こえてて、ふんどしはおっぴろげ。とことん駄々くさなことが分かる。自分でも承知している。見る人が見たら、僕とは一生付き合わないだろうな。

 

そんなことを思いながら、スマホでインスタグラムを開いてみる。どうやら友人が「彼女」と「仕事」と「住まい」を失ってしまったらしい。僕も旅を共にしたことがあるけれど、その旅の終わりにも彼は別れを経験していた。だが少しずつその時の落ち込みからは脱して、新たに南国で海の綺麗な場所で自由な暮らしを楽しんでいた。その中でまた新しい恋があり、その人とともに過ごしていた様子からは「ENJOY LIFE」を感じた。また、僕とは違う愛の形がそこにはあるんだろうなと思う。

 

それももう、彼の目に実像としては映らなくなってしまったという。彼はとても落ち込んでいる。HELP ME!! HELP ME!!そう叫んでいる。彼は東京でシェアハウスをやっていた時期もあるから、それなりに友人もいてコミュニケーション能力には長けてるから、泊めてくれる人もいるだろうし彼の人生談に魅力を感じて聞き入ることもあるだろう。それを通じて、彼自身の滞留した想いを吐き出してゆくことができるのであれば、少しずつ回復してゆくことも想像に容易い。

 

きっと大丈夫だろう。僕も少しばかり言葉を送りたくなったから、少しだけ送らせてもらった。うまく彼の心に響くと良いのだけれど。

 

送信。なんて他人のことを気遣える余裕がある僕も、いつ、この幸せを失うことになるのか分からないのだなあと思う。パートナーとともに時間を過ごすようになって1年。あの旅からはだいたい5ヶ月が経った。そして、僕の誕生の日をともに過ごした。少しばかりのお礼ができていたら嬉しい。

 

おかげさまで23歳になりました

どうかどうか愛のある時を過ごせるよに

あと一つ齢を重ねたら

お父さんが結婚した歳だなあ

素敵な人と共に過ごして生きて行きたい

雨風が強いどんな日も

これも素敵ねって笑って歩いてこう

(おかげさまで23歳/ミニレゾ作詞曲)

 

そう願って歌い続けてきたら叶った。んなわけではないけれど、この歌詞を書いた23歳の自分をとても愛おしく思う。そして、出会ってくれた君をもっと愛おしく思う。

 

でも、愛おしさゆえに傷つけてしまうこともたくさんあった。「別れ」という感覚にいたく襲われた時期もあった。そして、今だってその可能性は十分にあって、これからも傷つけてしまうことがあるだろう。

 

僕はこの先の一生の人生で君以外のパートナーは考えられない。お互いがしわしわになってみてもその一本一本をゆっくりと指でなぞって、こしょばゆくって笑えるそんなお互いでありたい。

 

失うことなんて考えられない。でも、失うこともある。いや、そもそも互いが互いの人生を行くのであれば、失うという感覚こそが「僕と彼女は同じ場所にいるべき」という概念こそが、過ちなのかもしれない。今、僕とパートナーが愛し合えるのは互いが互いを求めているから。僕はやっぱり君以外は考えられないけど、君が求める人がいつか変わってしまったとしたら、僕はそれを受け入れられるかな。やっぱり「失った」と思ってしまうかな。

 

ううん。今はそんなことはどうだっていいの。僕は僕の人生を生きていて、君は君の人生を生きている。その中で偶然にも巡り合った君と僕。そんなセレンディピティにただ幸福を感じて、愛を愛のままにさらして愛し合うの。

 

今はそれでいい。ただ、そう在れる自分の幸運と、そんな人生へのありがとうを胸に秘めて、僕は今日もいきてゆこう。

 

彼女を愛する想いと、ともに。